WordPress管理画面カスタマイズ術|担当者が迷わない4つの工夫


ホームページの更新、社内で止まりがちになっていませんか。原因の多くは担当者ではなく、管理画面が複雑すぎることにあるんです。



まさにうちのことです。WordPressの画面はメニューが多くて、どこを触ればいいのか毎回迷ってしまいます。



実は管理画面は、使うメニューだけを残して「会社専用の画面」に整理できるんですよ。今日はその工夫を4つご紹介します。



それができたら、私でも安心して更新できそうです。ぜひ教えてください。
WordPressの管理画面は、使わないメニューの非表示・権限設定・名称と並び順の変更という3つの整理で、担当者が迷わず更新できる画面に変わります。プラグイン「Admin Menu Editor」を使えばコードなしで整理でき、更新担当者には編集者権限を割り当てるのが安全です。整理後の画面でマニュアルを作れば、担当交代にも強い運用体制になります。
はじめに
「ホームページの更新を頼まれたものの、管理画面のどこを触ればいいのかわからない」「担当者が変わるたびに、使い方の説明に時間がかかる」。WordPressで作られたサイトを運用している現場から、こうした声をよく伺います。
WordPressの管理画面は、初期状態ではとても多機能です。裏を返せば、日々の更新には使わないメニューまでずらりと並んでおり、慣れていない担当者には「どこを押せば目的の作業ができるのか」が直感的にわかりません。
実は、管理画面はカスタマイズ次第で「その会社の業務専用の画面」に整理できます。この記事でご紹介する工夫は、使わないメニューの非表示、権限設定、名称と並び順の変更、マニュアル整備の4つです。いずれもWeb制作の現場で、納品時に実際に行っている方法です。読み終える頃には、担当者が迷わず更新作業を進められる管理画面の作り方がわかります。
なぜWordPressの管理画面は「使いにくい」のか


工夫の話に入る前に、そもそもなぜ多くの人が管理画面で迷うのか、原因から確認しておきましょう。原因がわかると、どこを整理すべきかが見えてきます。
初期状態は「全部入りの道具箱」だから
WordPressは、世界中のあらゆるサイトで使われることを前提に作られています。そのため初期状態の管理画面には、投稿・固定ページ・外観・プラグイン・ツール・設定など、サイト構築に関わるすべてのメニューが並んでいます。
これは、家づくりでいえば大工道具が全部入った道具箱のようなものです。プロの大工には便利でも、棚のネジを1本締めたいだけの人にとっては、ノコギリもカンナも邪魔でしかありません。日々の更新作業で実際に使うメニューは、経験上、全体の2〜3割程度というケースがほとんどです。
「迷い」は更新停止と操作ミスにつながる
メニューが多いことの問題は、見た目が煩雑ということだけではありません。どこを触ればいいかわからない状態は、「面倒だから後回しにする」という更新の停止と、「よくわからないまま触って表示を壊してしまう」という操作ミスの、2つのリスクを生みます。
特に外観やプラグインのメニューは、1回の操作でサイト全体のデザインが崩れたり、機能が止まったりする可能性がある場所です。更新担当者の画面からこうした「触ってはいけない場所」が見えなくなっているだけで、事故の可能性は大きく下げられます。
工夫1:使わないメニューを非表示にする


4つの工夫のうち、最も効果が大きいのがメニューの非表示です。ログイン直後のダッシュボードを含め、使わない項目を隠すカスタマイズの方法は大きく2つあります。
プラグインで整理する方法
コードに触れずに整理したい場合は、「Admin Menu Editor」というプラグインが定番です。管理画面上の操作だけで、メニューの非表示・並び替え・名称の変更までまとめて設定できます。「どの権限のユーザーにどのメニューを見せるか」を画面上で指定できるため、後述する権限設定との組み合わせにも向いています。


プラグインなし(functions.php)で整理する方法
プラグインをできるだけ増やしたくない場合は、テーマのfunctions.phpというファイルに「remove_menu_page」という命令を数行追加する方法もあります。動作が軽く、余計な機能を持ち込まない点がメリットです。
ただし、functions.phpは記述を1文字誤るだけでサイト全体が表示されなくなるおそれのあるファイルです。編集前のバックアップは必須で、不安がある場合は制作会社に依頼するのが安全です。
なお、どちらの方法でも、非表示はあくまで「見えなくする」だけで、機能そのものが消えるわけではありません。必要になればいつでも元に戻せますので、思い切って日常業務に使うメニューだけを残すのがおすすめです。
工夫2:権限設定で「触れる範囲」を最適化する


メニューの非表示と並ぶもう1つの柱が、ユーザー権限の設計です。WordPressには管理者・編集者・投稿者といった権限レベルが用意されており、ユーザーごとに「できること」を分けられます。
更新担当者には「編集者」権限が基本
日々の更新を担当する方には、編集者権限を割り当てるのが基本です。編集者は、お知らせやブログ記事、固定ページの編集、画像のアップロードといった更新作業は一通りできますが、テーマやプラグインの変更・削除はできません。
店舗運営でいえば、スタッフには売り場とレジの鍵を渡し、金庫の鍵は店長だけが持つ、という役割分担と同じです。作業に必要な範囲だけを渡すことで、悪意がなくても起きてしまう事故を仕組みで防げます。
「メニューが見えないから管理者権限がほしい」と相談された場合も、権限を上げるのではなく、表示設定を見直すのが正しい対応です。管理者権限を持つ人が増えるほど、操作ミスのリスクだけでなく、万一の不正ログイン時の被害も大きくなります。
工夫3:メニューの名前と並び順を業務に合わせる


非表示と権限で「引き算」ができたら、残ったメニューをさらに使いやすく調整します。
「投稿」を「お知らせ」に変えるだけで迷いが減る
WordPressの初期メニュー名は「投稿」「固定ページ」など、システム側の呼び名です。ところが実際の業務では、「お知らせを更新する」「施工事例を追加する」と呼んでいるはずです。この呼び名のずれが、迷いの原因になります。
メニュー名を業務の呼び名に合わせて「お知らせ」「施工事例」と変更すれば、画面と業務の言葉が一致し、説明がなくても目的の場所にたどり着けます。先ほどのAdmin Menu Editorなら名称変更も画面上で行えます。
併せて、よく使うメニューを上に並び替えるとさらに効果的です。毎週使う「お知らせ」が一番上にあり、めったに使わないメニューは下にある。この並びだけで、画面を開いた瞬間の迷いが減ります。更新する情報の種類が多いサイトでは、施工事例やスタッフ紹介など、情報ごとに専用の入力メニューを設ける方法(カスタム投稿タイプ)もあります。制作段階で組み込んでおくと、運用がぐっと楽になります。
工夫4:整理した画面に合わせた更新マニュアルを用意する


仕上げは、担当者の交代や急な不在に備える仕組みづくりです。
画面とマニュアルが一致していることが重要
更新マニュアルは、整理が終わった後の管理画面のスクリーンショットを使って作ります。ポイントは、実際の画面とマニュアルの見た目が完全に一致していることです。使わないメニューが写り込んだマニュアルは、それだけで読み手を迷わせます。
メニューが整理されていれば、手順は「お知らせを開く」「新規追加を押す」「本文を入れて公開を押す」のように短くまとまります。手順が短いほど引き継ぎは楽になり、担当者が変わってもマニュアルと画面がそのまま案内役になってくれます。「前任者しか更新方法を知らない」という属人化を防ぐ、いちばん確実な備えです。
よくある質問
- 非表示にしたメニューは後から元に戻せますか?
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はい、戻せます。非表示は機能の削除ではなく表示の設定なので、プラグインの設定変更やコードの削除でいつでも再表示できます。非表示にしたことでデータが消えることもありません。
- メニューを整理すると、WordPress本体やプラグインの更新通知も見えなくなりませんか?
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更新担当者の画面では通知を非表示にしても問題ありませんが、管理者の画面には必ず残してください。通知をすべて消すと、セキュリティ更新の見逃しにつながります。本体やプラグインの更新は管理者の作業と役割を決めておくのが安全です。
- 制作会社に依頼せず、自分で管理画面を整理しても大丈夫ですか?
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プラグインを使った非表示や並び替えであれば、ご自身でも比較的安全に行えます。ただしfunctions.phpの編集は、記述ミスでサイト全体が表示されなくなるおそれがあります。必ずバックアップを取ったうえで行うか、専門家への依頼をおすすめします。
- 編集者権限のユーザーでも画像のアップロードはできますか?
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はい、できます。編集者権限では記事や固定ページの編集に加えて、画像などのメディアのアップロードと管理も可能です。日常の更新作業に必要な操作は、ほぼ編集者権限でまかなえます。
まとめ
管理画面の整理は、見た目をきれいにするための作業ではなく、更新を止めないための投資です。最後に4つの工夫を振り返ります。
- 使わないメニューは非表示にする(プラグインまたはfunctions.php)
- 更新担当者には編集者権限を割り当て、管理者権限は最小限の人数に絞る
- メニューの名前と並び順を、業務で使っている言葉に合わせる
- 整理後の画面でスクリーンショット入りマニュアルを作り、引き継ぎに備える
この4つがそろうと、管理画面は「誰でも迷わず更新できる業務ツール」に変わります。まずは、いまの管理画面を開いて「この1か月で一度も開いていないメニュー」を数えることから始めてみてください。その数が、そのまま整理できる候補の数です。



メニューの非表示、権限設定、名前と並び順の変更、そしてマニュアル。この4つで管理画面は見違えますよ。



まずは1か月開いていないメニューを数えるところからなら、今日からできそうです。



それで十分です。整理された画面は、担当者が変わっても迷わない、いちばんの引き継ぎ資料になりますから。



さっそく管理画面を開いて確認してみます。









