GA4でできること|「アクセスはあるのに問い合わせが増えない」を解決する第一歩

GA4で流入元や離脱箇所を見える化し、問い合わせが増えない原因を分析するサムネイル

広告も出しているのに問い合わせが増えない、というご相談、実はとても多いんです。

まさにうちもそうです…。やっぱりデザインを作り直すしかないんでしょうか?

その前に、サイトの中で何が起きているかを「見える化」するのが先です。GA4という無料ツールでできます。

GA4…?聞いたことがなくて。それは何をしてくれるものなんですか?

この記事の結論

GA4(Googleアナリティクス4)は無料で使えるWebサイトの「観察員」で、訪問者がどこから来て・どのページで離れ・どの地域や端末から見ているかを記録します。「アクセスはあるのに問い合わせが増えない」原因を思い込みでなく事実で特定でき、サイト全体の作り直しに頼らず直すべき一点を絞り込めます。ただし記録できるのは設置した時点より後のデータのみのため、広告を出す前に入れておくことが肝心です。

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はじめに

「広告も出しているし、サイトへのアクセスもそれなりにある。それなのに、問い合わせや予約がいっこうに増えない」。事業を運営されている方から、こうしたご相談をよくいただきます。

このとき多くの方が、「デザインが古いのかな」「文章を直そうかな」と、サイトの”作り直し”に向かいがちです。ですが、費用も手間もかかる作り直しに進む前に、本当にやるべきことがあります。それは、サイトの中で何が起きているのかを「見えるようにする」ことです。実際、ホームページ制作のご相談を受ける中でも、問い合わせが増えない原因がデザインではなく「サイトの中が見えていないこと」だった、というケースは少なくありません。

その役割を担うのが、Googleが無料で提供している「GA4(Googleアナリティクス4)」というツールです。この記事では、GA4という言葉を初めて聞く方に向けて、難しい設定の話は抜きにして解説します。「GA4を入れると何が見えて、その結果ビジネスがどう良くなるのか」を、できるだけ身近な例えでお伝えします。読み終える頃には、なぜ広告より先にGA4なのかが、はっきり分かるはずです。

GA4とは?「お店の出入口に立つ観察員」にたとえると分かる

GA4をサイトの観察員にたとえ、見えない訪問者の動きに照明をつけて問い合わせまでの流れを可視化する図解

GA4を一言でいうと、あなたのWebサイトに24時間立ち続ける「観察員」を、無料で置けるツールです。

実店舗を想像してみてください。お店であれば、店主は立っているだけで自然と多くのことに気づきます。「今日は何人来たか」「どの入口から入ってきたか」「どの棚の前で立ち止まったか」「何も買わずに帰った人はどれくらいいたか」。こうした日々の観察が、品揃えや陳列を変えるヒントになり、売上につながっていきます。

ところがWebサイトには、この「店主の目」がありません。誰が訪れて、どこを見て、どこで帰ったのかが、まったく分からないまま運営している状態です。これは、真っ暗な店内でお店を開けているようなものです。GA4は、その見えなかった来店客の動きを記録してくれる観察員のような存在です。難しい分析ソフトというより、今まで真っ暗だったお店の中に「照明をつける」道具だと考えると、ぐっと分かりやすくなります。

なお、かつて使われていた旧バージョン(ユニバーサルアナリティクス)は2023年に計測を終了し、現在はこのGA4が標準になっています。これから入れるなら、選択肢はGA4一択だとお考えください。

GA4でできること|事業主がまず見るべき3つのこと

GA4で事業主がまず確認すべき流入元・離脱ページ・地域デバイスの3項目を解説する図解

GA4でできることは多岐にわたりますが、事業主の方がまず押さえるべきは次の3つだけです。最初からすべてを使いこなす必要はありません。

1. どこから来た人が、問い合わせまで進んだか

GA4は、訪問者が「Google広告から来たのか」「検索から来たのか」「SNSから来たのか」を区別して記録します。さらに、その人たちが最終的に問い合わせフォームの送信や予約(GA4では「コンバージョン」=成果地点と呼びます)まで進んだのかも追えます。

これが分かると、たとえば「広告からのアクセスは多いのに、ひとりも問い合わせしていない」「むしろ検索から来た人のほうがよく予約している」といった事実が見えてきます。つまり、広告費を払い続ける前に、その広告が本当に成果につながっているかを確かめられるようになります。

2. どのページで興味をなくして離れたか

訪問者がどのページをよく見ているか、逆にどのページですぐ帰ってしまっているかも分かります。

お店でいえば、「入口は賑わっているのに、奥の棚に進む前にみんな帰ってしまう」という状況を把握できるようなものです。離脱が多いページが分かれば、直すべき場所が一目で絞り込めます。サイト全体を作り直す必要はなく、問題のある一画だけを手直しすればよい、と判断できるのです。

3. どの国・地域・デバイスから見られているか

訪問者がどの国や地域から、パソコンとスマートフォンのどちらで見ているかも記録されます。

たとえば海外向けに広告を出している場合、「狙った国からきちんと見られているか」「想定外の地域からの無駄なアクセスが多くないか」が分かります。閲覧のほとんどがスマートフォンなら、スマホでの見やすさを最優先すべき、という判断の根拠にもなります。

なぜ「広告を出す前」にGA4を入れるべきなのか

広告を出す前にGA4を設置し、訪問者の動きや問い合わせまでの流れを記録する重要性を示した図解

ここで最もお伝えしたいのが、GA4は広告を始める「前」に入れておくべきという点です。

理由はシンプルで、GA4は「設置した時点から先」のデータしか記録できないからです。過去にさかのぼって計測することはできません。つまり、計測の準備をしないまま広告を出してしまうと、どうなるでしょうか。せっかく広告費をかけて人を集めても、その人たちがサイトでどう動いたかという最も貴重な記録が、まるごと残らないのです。

これは、防犯カメラを設置しないまま大きなセールを開催するようなものです。お客様は来たけれど、何が起きたのかは誰も分からず、後から「どの売り場が良かったのか」を振り返ることもできません。広告費という投資の効果を測るための土台が、GA4だとお考えください。土台のないまま広告を出すのは、もったいない使い方なのです。

GA4が見えると、ビジネスはどう変わるのか

GA4のデータをもとに勘ではなく事実でサイト改善ポイントを見つける方法を解説する図解

GA4を入れる目的は、数字を眺めること自体ではありません。「なんとなくの勘」で決めていた判断を、「事実」に基づいて決められるようになることが本当の価値です。

たとえば、これまで「アクセスが増えない=デザインが古いせいかも」と考えて、サイト全体を作り直していたとします。費用も手間も大きいうえに、それが本当の原因でなければ成果は出ません。GA4があれば、「アクセスは十分あるが、料金ページで多くの人が離れている」という事実が分かり、直すべきは料金ページの説明だけだ、と見極められます。

このように、GA4は「お金と時間をどこに使えば一番効くか」を教えてくれます。広告の出し方、直すべきページ、力を入れる地域。これらを思い込みではなくデータで判断できるようになることが、遠回りに見えて、実は一番の近道になります。

GA4を始めるときに知っておきたいこと

GA4を始める前に知っておきたいタグ設置・問い合わせ計測・見るべき3項目をまとめた図解

GA4は無料で、多くのサイトに後からでも設置できます。ただし、いくつか押さえておきたい点があります。

まず、設置にはサイトに専用のタグ(短いコード)を一つ追加する必要があります。難しい作業ではありませんが、サイトの作り方によって追加する場所が異なるため、不安な場合は制作者に依頼するのが確実です。とくに「問い合わせが完了したこと」を正確に数える設定は少しコツがいるため、ここだけはプロに任せると安心です。

次に、GA4は機能が非常に多く、すべてを使いこなそうとすると挫折しがちです。最初は前述の「流入元」「離脱の多いページ」「地域・デバイス」の3つだけを見れば十分です。

そして、データは溜まるほど価値が出ます。思い立った今すぐ入れておくことが、半年後の判断材料を作ることにつながります。完璧な使い方を覚えてから、と先延ばしにするより、まず照明をつけてしまうことが大切です。

よくある質問

GA4の利用にお金はかかりますか?

基本的に無料で利用できます。Googleアカウントがあれば、ほとんどの中小規模のサイトは費用をかけずに導入・運用できます。大規模サイト向けの有料版もありますが、一般的な事業サイトでは無料版で十分です。

GA4は後からでも設置できますか?

はい、すでに公開しているサイトにも後から設置できます。ただし記録されるのは設置した時点より後のアクセスのみで、過去の訪問データはさかのぼれません。早く入れるほど、判断材料が早く溜まっていきます。

GA4とGoogle広告は何が違うのですか?

Google広告は「人を集める」ためのツール、GA4は「集まった人がサイト内でどう動いたかを見る」ためのツールです。役割が異なり、両方を連携させると、どの広告が問い合わせにつながったのかまで把握できるようになります。

専門知識がなくても自分で使えますか? 

画面を見るだけなら、それほど難しくありません。最初は「流入元」「離脱の多いページ」「地域・端末」の3点に絞れば十分です。設置作業や問い合わせ完了の計測設定はつまずきやすいため、その部分だけ制作者に頼むと確実です。

まずはGA4を入れて、流入元・離脱ページ・地域の3つだけ見てみましょう。

全部を見ようとしなくていいんですね。それなら始められそうです。

データは早く入れるほど溜まります。広告を出す前の今が始めどきですよ。 

はい、さっそく相談してみます。見えるようにするところからですね。

まとめ

GA4は、見えなかったサイトの中身に照明をつけ、訪問者の動きを記録してくれる無料の観察員です。「どこから来た人が問い合わせたか」「どのページで離れたか」「どの地域・端末から見られているか」が分かるだけで、サイト全体の作り直しに頼らず、直すべき一点を見極められます。

そして何より、GA4は広告を出す前に入れておくことが肝心です。計測の土台がないまま広告費をかけるのは、防犯カメラのないお店でセールを開くようなもの。まずはGA4という照明をつけることから、「見える集客」への第一歩を踏み出してみてください。

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