古いホームページの不要なページを整理する方法|迷わない構成に再設計

古いホームページの不要ページを棚卸し・仕分け・301リダイレクト・構成再設計で整理する方法

長年運用しているサイト、どこに何のページがあるか分からなくなっていませんか。実は「増えすぎたページの整理」は、リニューアルで最初にやるべき作業なんです。

まさにうちのサイトのことです…。でも、勝手にページを消してしまって大丈夫なんでしょうか?

手順を踏めば大丈夫です。棚卸し、仕分け、転送設定、再設計の4ステップで、検索からのアクセスを守りながら整理できますよ。

その手順、ぜひ詳しく知りたいです。

この記事の結論

古いサイトの不要なページは「全ページの棚卸し→残す・統合・削除の仕分け→301リダイレクトによる転送設定→3クリック以内の構成への再設計」の4ステップで、検索流入を守りながら安全に整理できます。判断基準は過去1年のアクセスデータで、感覚で削除しないことが失敗を防ぐ最大のポイントです。

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はじめに

長年運用してきたホームページには、お知らせや過去のキャンペーン、担当者が変わるたびに追加されたページが積み重なっていきます。気づけば「どこに何があるのか、作った本人でも分からない」という状態になりがちです。

ページが多いこと自体は悪いことではありません。しかし、役目を終えたページが放置されたままだと、訪問者は目的の情報にたどり着けず、検索エンジンからの評価も少しずつ下がっていきます。

この記事を読めば、古いサイトの不要なページを安全に整理し、ユーザーが迷わない構成に再設計するための具体的な手順が分かります。棚卸し→仕分け→技術処理→再設計の4ステップに沿って、専門知識がない方でも判断できる基準とあわせて解説します。

なぜ古いサイトは「ページが増えすぎる」のか

古いホームページでページが増えすぎる3つの原因と、ユーザーの迷いや検索評価低下の問題を解説した図

ページの整理を始める前に、まず「なぜ増えてしまったのか」を押さえておきましょう。原因を知らないまま整理しても、リニューアル後に同じ状態へ逆戻りしてしまうからです。

ページが増える3つの典型パターン

古いサイトでページが増えすぎる原因は、大きく3つに分けられます。

1つ目は、終わったイベントやキャンペーンのページを消していないパターンです。ページの公開は担当者が意識して行いますが、削除は「誰の仕事でもない」ため、期限切れの情報がいつまでも残り続けます。

2つ目は、同じテーマのページを何度も作ってしまうパターンです。過去に似た内容のページがあることに気づかないまま新しいページを追加し、内容が重複したページが並んでしまいます。

3つ目は、組織や担当者の変更のたびに構成が継ぎ足されるパターンです。増築を繰り返した古い旅館のように、廊下のつながっていない部屋がどんどん増えていく状態です。

放置すると起きる2つの問題

不要なページの放置は、ユーザーと検索エンジンの両方に悪影響を及ぼします。

ユーザー側の問題は、目的の情報が古い情報に埋もれて見つからなくなることです。料金やサービス内容のページにたどり着く前に離脱されてしまえば、問い合わせの機会をそのまま失います。

検索エンジン側の問題は、内容の薄いページや重複したページが増えることで、サイト全体の評価が下がりやすくなることです。検索エンジンの巡回は重要なページに集中させるほど有利に働くため、不要なページはその妨げになります。

ホームページ整理の最初の一歩は「ページの棚卸し」

古いホームページの全ページを棚卸しし、アクセスデータを使って整理対象を判断する流れを示した図

いきなりページを削除し始めてはいけません。整理の失敗の多くは、全体像を把握しないまま感覚で消してしまうことが原因です。店舗の在庫整理と同じで、まず棚卸しから始めます。

全ページの一覧表を作る

最初に、サイト内の全ページをスプレッドシートなどに一覧化します。WordPressであれば固定ページ・投稿の一覧画面から、そうでなければサイトマップ(サイト内のページ一覧)やサーバー内のファイルから洗い出せます。

一覧に入れる項目は「URL」「ページタイトル」「内容の概要」「最終更新日」の4つがあれば十分です。この時点でページ数が100を超えるサイトも珍しくありません。制作の現場感覚では、10年近く運用されたサイトの場合、全ページの3〜4割は更新が止まった不要ページというのがひとつの目安です。数が多いほど、整理の効果も大きくなります。

アクセスデータで現状を数値化する

一覧ができたら、GoogleアナリティクスとGoogleサーチコンソールのデータを付け合わせて、各ページの「過去1年のアクセス数」「検索からの流入数」を記録します。

数値化する理由は、削除の判断を感覚ではなく事実で行うためです。「思い入れがあるから残したい」ページが、実は1年間ほとんど見られていないことがあります。逆に「古いから消そう」と思っていたページが検索流入の柱だった、ということも実務では頻繁に起こります。

不要ページを「残す・統合・削除」に仕分ける基準

不要ページを残す・統合・削除に仕分ける3つの判断基準と、迷った場合は統合する考え方を示した図

棚卸しが終わったら、全ページを「残す」「統合する」「削除する」の3つに仕分けていきます。ここが整理作業の中心です。

判断に使う3つの質問

仕分けに迷ったら、次の3つの質問を順番に当てはめてください。

質問1は「このページは今のユーザーの役に立つか」です。役に立つなら残す候補です。情報が古いだけであれば、削除ではなく内容の更新を検討します。

質問2は「同じテーマのページが他にないか」です。ある場合は、内容が充実している方へ片方をまとめる「統合」の候補になります。

質問3は「アクセスも検索流入もほぼゼロか」です。1年間アクセスがほとんどなく、今後も役割が見込めないページは削除の候補です。

迷ったときは「統合」を選ぶ

削除か統合か判断がつかない場合は、統合を選ぶのが安全です。統合であれば情報そのものは失われず、検索エンジンからの評価も引き継ぎ先のページに集約できます。

内容の薄いページを10ページ持つよりも、充実した1ページを持つ方が、ユーザーにも検索エンジンにも評価されやすくなります。商品を少しずつ並べた棚が10本あるより、よく整理された棚が1本ある方が選びやすいのと同じです。

検索流入を守る削除・統合の技術処理

ページ削除や統合時に検索流入を守る301リダイレクト、削除、noindexの使い分けを示した図

ページ整理で最も多い失敗が「削除したら検索からのアクセスが激減した」というものです。これは、正しい技術処理をすれば防げるトラブルです。

301リダイレクトで評価を引き継ぐ

削除・統合したページのURLには、301リダイレクトという「転送設定」を行います。これは郵便局の転居届のようなもので、旧ページを訪れたユーザーと検索エンジンを新しいページへ自動的に案内し、旧ページが持っていた検索評価を引き継ぎ先へ渡す役割を持ちます。

転送先は、削除したページと内容が最も近いページを選びます。何でもトップページへ転送するのは、転居届の宛先に「市役所」と書くようなもので、訪問者の目的に応えられないため推奨されません。

削除してよいページ・noindexで残すページ

一方で、転送先が存在しない完全に不要なページ(終了したキャンペーンの告知など)は、そのまま削除して問題ありません。誰の役にも立たないページを無理に残す必要はありません。

また、ユーザーには必要でも検索結果に出す必要のないページ(問い合わせ完了ページなど)は、削除ではなくnoindexという「検索結果に載せない」設定で対応します。つまり、ページの状況に応じて削除・転送・noindexの3つを使い分けることが、技術処理のポイントです。

ユーザーが迷わない構成への再設計

古いホームページを3クリック以内の階層と分かりやすいメニューに再設計するポイントを示した図

ページの整理が終わったら、残ったページを分かりやすく並べ直します。ここからが「再設計」の工程です。

階層は「トップから3クリック以内」を目安に

サイトの構成は、トップページからどのページへも3クリック以内で到達できる階層を目安に設計します。「トップ→サービス案内→個別サービスの詳細」のように、大分類から小分類へ素直に降りていける構造が理想です。

店舗にたとえるなら、入口の案内板を見れば売り場が分かり、売り場に行けば目的の商品棚がある状態です。階層が深すぎるサイトは、案内板のない巨大な倉庫と同じで、ユーザーは商品を探す前に帰ってしまいます。

ナビゲーションはユーザーの言葉で

メニューの名称は、社内用語ではなくユーザーが日常で使う言葉に揃えます。たとえば「ソリューション」よりも「サービス案内」、「アーカイブ」よりも「施工事例」の方が、初めて訪れた人にも迷いなく伝わります。

メニューの項目数は5〜7個程度に絞り、ユーザーに最も見てほしいページ(料金・事例・問い合わせなど)を必ず含めます。あわせて、現在地が分かるパンくずリスト(サイト内の現在位置を示す表示)を設置すると、深い階層のページからでも迷わず移動できるようになります。

まとめ

古いサイトのページ整理は、次の4ステップで進めれば安全に行えます。

第一に、全ページを一覧化しアクセスデータで棚卸しをする。第二に、「残す・統合する・削除する」の3つに仕分ける。第三に、301リダイレクトで検索評価を引き継ぐ。第四に、3クリック以内の階層とユーザーの言葉によるナビゲーションで再設計する。

この順番さえ守れば、検索流入を守りながら、サイトを見違えるほど使いやすくできます。まずは全ページの一覧表づくりから始めてみてください。

よくある質問

ページ数を減らすとSEOに不利になりませんか?

ページ数の多さ自体は検索エンジンの評価対象ではありません。内容の薄いページを減らして1ページあたりの質を高める方が、むしろ好意的に評価されます。低品質なページの統合・削除をきっかけに検索順位が改善する事例は多くあります。

301リダイレクトはいつまで残しておくべきですか?

最低でも1年間は残すことが推奨されます。検索エンジンが評価の引き継ぎを完了するまでに時間がかかるためです。旧URLを紙の資料や外部サイトで案内している場合は、恒久的に残しておくと安心です。

古いお知らせ記事もすべて削除すべきですか?

一律に削除する必要はありません。過去のお知らせは企業の活動履歴として信頼性に寄与するため、基本は「お知らせ一覧」に整理して残します。ただし期限切れのキャンペーン告知など、誤解を招く情報は削除するか追記で対応します。

ページ整理は自分でできますか?制作会社に頼むべきですか?

ページの一覧化と仕分けまでは、スプレッドシートがあればご自身でも可能です。一方、301リダイレクトの設定やサイト構成の再設計にはサーバーやSEOの知識が必要になるため、仕分け結果を持って制作会社に相談すると、費用も工期も抑えやすくなります。

ページ整理だけを先に行い、デザインのリニューアルは後でもよいですか?

問題ありません。むしろページ整理と構成の見直しを先に行う方が、リニューアル時の設計がスムーズになり、見積もりの精度も上がります。整理された構成はそのままリニューアルの設計図として使えます。

ポイントは、削除の判断を感覚ではなくアクセスデータで行うこと。そして消したページには301リダイレクトで転送先を用意することです。

いきなり消すのではなく、まず一覧表づくりからなんですね。

はい。棚卸しさえ終われば、あとは3つの質問で仕分けるだけです。今週、ページ一覧づくりから始めてみてください。

それならできそうです。さっそく取りかかってみます。

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