知らないと損する?WordPressの「スラッグ」が超重要な理由と設定のコツ

整理された看板のドアと乱雑なメモが貼られたドアのイラスト。WordPressのURLスラッグ設定の重要性を比較表現したサムネイル

WordPressでブログやホームページの記事を書いているとき、タイトルのすぐ下に表示される「パーマリンク」という項目を意識したことはありますか。その中に含まれる、自由に編集できる部分を「スラッグ」と呼びます。記事の本文を書くことに集中するあまり、このスラッグの設定を後回しにしたり、そもそも何のためにあるのか分からずに無視したりしている初心者の方は非常に多いです。

しかし、長年Web制作に携わってきた経験から申し上げますと、この小さな「スラッグ」の設定は、あなたのWebサイトの将来を左右すると言っても過言ではないほど重要です。この記事では、専門用語をできるだけ使わず、なぜスラッグが大切なのか、どのように設定すべきなのかを、分かりやすい例え話を使って解説します。今日からすぐに使える知識ですので、ぜひ最後までお読みください。

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スラッグの定義(名札の例え) スラッグとは?「部屋の名札」で考えるとわかりやすい

まず、「スラッグ」とは一体何なのかをはっきりさせましょう。スラッグとは、Webページの住所であるURLの末尾の部分のことを指します。例えば、https://example.com/about-usというURLがあった場合、一番最後のabout-usの部分がスラッグです。WordPressでは、記事を作成するたびに、この部分を自動で設定したり、自分で好きな文字に変更したりすることができます。

これを現実世界で例えるなら、「部屋のドアにかかっている名札」のようなものです。あなたのWebサイトが大きな家だとします。その家の中には、記事という名のたくさんの部屋があります。もし、ある部屋のドアに「キッチン」という名札がかかっていれば、ドアを開ける前からその部屋の役割がわかります。

しかし、もし名札が白紙だったり、「部屋番号10234」のような無機質な数字だけが書かれていたりしたらどうでしょうか。中に何があるのか想像がつかず、入るのをためらってしまうかもしれません。スラッグは、そのページが何について書かれているページなのかを、訪れる人や、Googleなどの検索エンジンに対して分かりやすく伝えるための大切な名札なのです。

「Kitchen」と分かりやすく書かれたドアと、意味不明な英数字が羅列されたドア。Webページのスラッグを部屋の名札に例えたイラスト

パーマリンクとスラッグの違いとは?

よく混同されがちな「パーマリンク」と「スラッグ」ですが、この2つの関係性はとてもシンプルです。数式で表すと、以下のようになります。

パーマリンク(URL全体) = ドメイン(家の場所) + スラッグ(部屋の名札)

つまり、Webサイト全体を表す住所(ドメイン)の後ろに、特定のページを指定する名札(スラッグ)がくっついた状態、その全体を「パーマリンク」と呼びます。

先ほどの家の例えで言うならば、住所録に書かれる「〇〇県〇〇市……」という長い住所全体がパーマリンクであり、その末尾にある「キッチン」や「寝室」といった部屋の区別がスラッグです。スラッグはパーマリンクの一部であり、私たちが最も手軽に、かつ自由に書き換えられる部分であると覚えておけば間違いありません。

「example.com」という家の外観と「kitchen」という部屋のドア。ドメインとパーマリンク(スラッグ)の関係性を家の構造で示したイラスト

重要性の説明(SEOと信頼性) 設定しないと損をする?信頼に関わる2つの理由

では、なぜこの「名札」をきちんと設定することが重要なのでしょうか。理由は大きく分けて2つあります。1つ目は、Googleなどの検索エンジンに好かれるためです。検索エンジンは、記事のタイトルや本文だけでなく、URLも見てページの内容を理解しようとします。適切な英単語のスラッグが設定されていると、検索エンジンは「このページは〇〇についての記事だな」とスムーズに理解してくれます。これは、検索結果で上位に表示されるための大切な要素の一つです。

2つ目は、サイトを見てくれる人間のためです。もしあなたが、誰かのブログ記事をSNSでシェアしようとしたとき、そのURLがhttps://example.com/?p=12345のような単なる数字の羅列だったらどう思うでしょうか。あるいは、日本語のタイトルがそのまま使われていて、https://example.com/%E3%83%86%E3%...のように意味不明な記号が長く続いている状態(これは日本語がURL用に変換された姿です)だったらどうでしょう。

多くの人は、このようなURLを見て「怪しいサイトかもしれない」「ウイルスに感染するかも」と不安になり、クリックをためらってしまいます。これは、きれいに宛名が書かれた手紙と、暗号のような文字が書かれた手紙の違いに似ています。どちらが安心して受け取れるかは明白です。適切なスラッグを設定することは、読者に余計な不安を与えないための「おもてなし」であり、サイトの信頼感を高めるための第一歩なのです。

宛名が明記されたきれいな封筒と、宛名が文字化けして汚れた封筒。URLの分かりやすさが信頼感に直結することを郵便物で比較した画像

【必須】記事を書く前に「パーマリンク設定」を確認しよう

個別の記事でスラッグを設定する前に、一つだけ必ず確認しておかなければならないことがあります。それはWordPress本体の「全体設定」です。

実は、WordPressの初期設定のままでは、いくら記事作成画面でスラッグを編集しようとしても、URLに反映されなかったり、意図しない数字の羅列になってしまったりすることがあります。スラッグを自由に設定してSEOに強いサイトを作るためには、WordPressの管理画面(ダッシュボード)にある「設定」から「パーマリンク設定」を開き、「パーマリンク構造」を「投稿名」に変更しておくことを強くおすすめします。

この設定にしておくことで、記事ごとに設定したスラッグが、そのままURLとしてきれいに機能するようになります。これは家を建てる時の「基礎工事」のようなものです。後から変更するのは大変ですので、サイト運営の早い段階で設定を済ませておきましょう。

具体的な設定のコツ 良いスラッグを作るためのシンプルなルール

重要性がわかったところで、最後に良いスラッグを設定するための具体的なコツをお伝えします。ルールは非常にシンプルです。基本は「半角英数字」と「ハイフン(-)」だけを使うことです。日本語は避けましょう。先ほど触れたように、URL上では意味不明な長い記号の羅列に変換されてしまい、見栄えが悪く、シェアされにくくなる原因になります。

スラッグの内容は、記事のテーマを表すシンプルな英単語を選びます。例えば、美味しいカレーの作り方を紹介する記事なら、「おいしい-カレー-作り方」をそのままローマ字にするのではなく、意味を考えて「how-to-make-curry」や、もっと短く「curry-recipe」などが良いでしょう。単語と単語の間は、スペースの代わりにハイフンでつなぐのがWebの世界では一般的です。

毎回スラッグを考えるのが大変だと感じるかもしれませんが、完璧を目指す必要はありません。「人間が見て、なんとなく記事の内容が想像できる」レベルで十分です。この習慣を身につければ、それほど時間はかからなくなります。記事を書くたびに行うこの小さなひと手間が、将来的にあなたのサイトの価値を大きく高めることにつながります。

良いスラッグと悪いスラッグの具体例をまとめたノート。「curry-recipe」のような半角英数字とハイフンの使用を推奨し、日本語URLを避けるポイントを図解

注意!公開後にスラッグを変更する際のリスク

スラッグの設定がいかに重要かをお伝えしてきましたが、運用するうえで一つだけ絶対に注意していただきたい点があります。それは「一度公開した記事のスラッグは、むやみに変更してはいけない」ということです。

記事を公開した後にスラッグを変更すると、そのページのURL(住所)そのものが変わってしまいます。もし、誰かがあなたの以前の記事をブックマークしていたり、SNSでリンクがシェアされていたりした場合、そこからアクセスした読者は新しい住所にたどり着けず、「ページが見つかりません」というエラー画面を目にすることになります。

これは、誰にも転居届を出さずに引越しをしてしまうようなものです。せっかく来てくれた読者をがっかりさせないためにも、スラッグの設定は「記事を公開する前」に行い、一度決めたら基本的には変えないというルールを徹底しましょう。どうしても変更が必要な場合は、専門的な設定(リダイレクト処理)が必要になることを頭の片隅に置いておいてください。

「リダイレクト」についての記事こちらhttps://bloomcode-studio.com/what-is-redirect/

まとめ 今日からの「ひと手間」がサイトを強くする

スラッグは、普段はあまり目立たない小さな設定項目かもしれません。しかし、検索エンジンにも、そしてあなたのサイトを訪れてくれる人にも親切な設計にするためには、決して無視できない大切な要素であることをお分かりいただけたでしょうか。次の記事からは、ぜひ意識して、半角英数字とハイフンを使った意味のあるスラッグを設定してみてください。その小さな積み重ねが、より多くの人に安心して読んでもらえるWebサイトへとつながっていくはずです。

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